リタンの小競馬祭
5年に1度の大競馬祭は開かれないと勝手に断定し、たまたま東の草原で開かれるという小さな競馬祭を見学することにした。どうやら本当にあっちこっちで競馬祭はあるらしい。こんな簡単に見られるとは思っていなかった。
お香の周囲を歩く
会場の草原に着くと、たくさんの遊牧テントが張られていた。豪華に飾り付けられた馬が100頭以上いる。規模の小さい競馬祭とはいえ、カムパもめかし込み、刃渡り50~60センチはありそうな大刀を腰に差している。壮観だ。
チベタンによると、競馬祭は集落単位でどこでも開かれていて、優勝者には千元だか万元だかの賞金が出るという。よそ者が参加する場合はかなり高い参加料を払う必要があり、賞金荒らしのようなマネはできないようになっているという。なるほど。
僧侶の読経
参加者と馬がお香の周囲をぐるぐると回った後、僧侶の読経が始まった。安全祈願か、それとも何か別の意味があるのか、よく分からなかった。5分ほどで読経は終わり、レースが始まった。
さっそうと馬を走らせるカムパ
観客の列に沿った200メートルほどの草原が大まかなコースらしい。かなり適当にヨーイドンとスタートを切ると、猛烈な勢いで2、3頭ずつ馬が走っていく。馬は雑草を土ごとえぐり、地響きを立てて全力疾走していく。土は飛んでくるし、地面の振動も伝わってくるのだから、とんでもない迫力だ。カッコ良すぎる。
落馬ではなく曲乗り
ただ単に馬を走らせるだけではなく、途中で体を後方に投げ出すのが規定演技らしい。馬は全力疾走しているので、かなり危険度は高いだろう。体を投げ出し過ぎて、地面に引きずられる若者もいる。途中で落馬してしまい、暴走した馬が遠くの遊牧テントに突っ込むアクシデントも発生。客席に突っ込まないとも限らず、見物するだけでもスリリングだ。
チベタンと一緒に終始「ウォーッ!」と叫びまくり、正味1時間ほどでレースは終わった。この小さな競馬祭でも確かに草原は傷んだし、自然保護うんぬんという当局の主張はまったくのデタラメではないかもしれない。でも、やっぱり8月の競馬祭を中止させる理由としてはこじつけだろう。次回5年後の大競馬祭が盛大に開かれるよう祈りたい(こう書きつつ、今年の大祭があったらどうしよう。たぶん別の町に行ってるだろうし)。
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